ブログ|山川医院|山川医院|京都市下京区の整形外科・内科・リハビリテーション科

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変形性膝関節症と散歩

「歩くのはよくやっているんですが・・・。」 変形性膝関節症で通院されている方からよくお聞きする言葉です。   変形性膝関節症の保存治療として薬の内服・関節内注射・運動・リハビリがあります。 その中の運動としてウォーキング(散歩)は大切です。 体を温め、代謝を上げて血流を良くする働きがあります。   散歩は確かに大切なのですが、一番重要なのは「大腿四頭筋訓練」いわゆる筋トレです。   変形性の関節症に対し重要なのは筋力強化による関節支持力のアップです。 正直なところ、ウォーキングはあまり筋力強化にはつながらず、 頑張りすぎて長時間歩きすぎると関節に負担がかかりむしろ逆効果です。   そのため関節に負担がかからずに筋トレする方法(等尺性運動)が必要です。 大腿(ふともも)は大きく4つの筋肉に分かれており、それぞれを万遍なく鍛えることが大切です。   太ももの前の筋肉を鍛えるには膝を伸ばしながら脚を上げて5~10秒ストップしゆっくり下げます。 座りながらでも寝ながらでも構いません。 外側の筋肉を鍛えるには横向きに寝て脚を広げます。上げた状態で5~10秒ストップしゆっくり下げます。 内側の筋肉を鍛えるには座りながら股の間に柔らかいボールまたはバスタオルを挟み、グッと締め付けるようにします。 後ろ側の筋肉を鍛えるには寝ながら柔らかいボールまたはバスタオルを太ももの後ろに入れてそれをグッと押し付けるようにします。 何回やればいいのか?という質問をよくお聞きします。 1つの筋トレを60代の男性が5回やるのと80代の女性が5回やるのではかかる負荷が違うと考えます。 そのため一概に回数は決めず、少し太ももが疲れる回数を自身で設定しその回数+1~2回やっていただくのがよいです。 筋トレ後に太ももが疲れて転倒ということはないように注意してください。 当院で筋力トレーニングの機械を設置しています。 是非筋トレをやっていきましょう。       京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智

初心を思い出す

最近、両親が引っ越ししました。 実家へ訪れると私の小学生時代の卒業文集や 学習塾の新聞広告に顔が乗った際の新聞が取ってありました。   中でも小学校6年生の時に全国書画展覧会の書の部で銀賞を獲得した賞状が置いてあり、 書道は習ったことがないため大変驚きました。   その他にも中学入試や大学入試、医師国家試験の合格通知を見つけとても懐かしい気持ちになりました。 医師を志したときの気持ち、思いを振り返るいい機会になりました。 気持ちを新たに頑張っていきます。       京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智

Jリーグベンチドクター

JリーグG大阪U-23、ブラウブリッツ秋田でベンチドクターの一員として活動していました。 ばっちりDAZNに写っていたこともあります。   ベンチドクターはプレッシャーのかかる仕事です。 選手が負傷してしまうとまず、対応するのはベンチドクターであるため、 接触した瞬間やジャンプして着地の瞬間など目が離せません。 そのため気づいた時にはコーチより身を乗り出して試合を見ていました。   負傷について監督に説明するのは緊張しますし、続行できるかどうかの判断を委ねられます。 U23という23歳以下の若手選手で構成されるチームはいわゆる2軍です。 1軍入りへアピールするため全員必死ですし、将来を嘱望されている選手もいます。 選手がプレーしたいにも関わらず続行不可の✖印を出すこともありました。   処置も素早く行う必要があります。 一旦、怪我の選手がフィールド外へ出るとその間自チームは 一人少ない状況です。 そのためなるべく選手を早くフィールドへ戻す必要がありました。 ただ、一人ではありません。 トレーナーの方も一緒に行動するためとても心強かったです。 そして、怪我から復帰した選手が活躍するととてもうれしく、感慨深いものがありました。   プレッシャーはかかりますがとてもやりがいのある仕事でした。 もしこれをご覧になっている学生の方がおられましたら、 是非ベンチドクターやトレーナーを目指してもらいたいです。   京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智

サプリメントについて(コラーゲンやグルコサミンなど)

「〇る〇る〇る グルコサミン♪」「サン〇リー ロ〇モ〇」 等のサプリメント、よくCMで流れているのを耳にします。 薬と勘違いされている方がおられますが、サプリメントであり食品に分類されます。 そもそも医薬品ではないためCMでは小さく「効果・効能を保証するものではありません」と書いています。 あくまで食品であるため服用する、しないは個人の自由です。 しかし、「そもそも効くのか?」という質問をよく受けます。 科学的データとして有効性が認められていないために保険では認められていません。 しかし、全く効かないというデータもありません。あるいは個人差があるということも可能性としてはありうると思います。 そのため公的な見解では「絶対に効くとは言えないし、絶対に効かないとも言えない」 ということです。   以下は私見です コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンは確かに関節軟骨の材料です。 服用に関しては2つの点で疑問があります。 1つ目は消化・吸収です。 単純に考えれば、ヒアルロン酸のような巨大分子は腸管で吸収される時分解されてしまう筈です。 そのため直接関節に行って良くなるとは考えにくいと思います。   2つ目は吸収されたとして再生の点です。 軟骨には硝子軟骨・線維軟骨の2種類があります。 関節のすべりをよくしているのは硝子軟骨であり、それが損傷を受けると軟骨が自身の力で再生します。 ただ、再生する際は線維軟骨という形で再生します。 皮膚でいうと傷を受けたあと、かさぶた、で覆われるような形です。 線維軟骨はすべりがよくないため硝子軟骨と比較すると関節にかかる衝撃を吸収できません。   そのためいくら仮にサプリメントで軟骨の材料が供給されても再生されるのは線維軟骨であるため 関節のすべりがよくなるわけではありません。 ということです。 そもそもサプリメントって効果に比べて値段は安くはないですね。         京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人 山川医院 山川 智

湿布は温湿布?冷湿布?

昨日に引き続き外来でよくお聞きすることです。 よく 温湿布=温める 冷湿布=冷やす と思っている方が多いです。 ですが、皮膚温や湿布自体の温度が変わるわけではありません。 冷湿布にはメンソレータム、ハッカの成分が入っており、 温湿布にはトウガラシの成分が入っているためそれぞれ冷たい、温かいと感じます。   例えばハッカキャンディーを食べたあと、冷水を飲むととても冷たく感じますが、 口の中を触ると特にキンキンに冷えているわけではありません。 それが湿布を貼ると皮膚で同じようなことが起こっています。   ですので冷湿布か温湿布かはご自身で貼ると気持ちいいかどうかで決めてもらっていいと思います。 湿布に含まれる薬の成分自体はどちらも炎症をおさえ、疼痛をおさえる働きがあります。   ただ、打撲・捻挫後で腫れている、関節部分が赤みをおびている、などの場合は温湿布は避けるべきです。 トウガラシの成分が炎症を助長するためです。   薬局でも湿布が販売されていますが、慢性的な腰痛・膝痛・肩痛等にはどちらがご自身に合うか試してみてよいと考えます。       京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智

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