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JリーグG大阪U-23、ブラウブリッツ秋田でベンチドクターの一員として活動していました。 ばっちりDAZNに写っていたこともあります。 ベンチドクターはプレッシャーのかかる仕事です。 選手が負傷してしまうとまず、対応するのはベンチドクターであるため、 接触した瞬間やジャンプして着地の瞬間など目が離せません。 そのため気づいた時にはコーチより身を乗り出して試合を見ていました。 負傷について監督に説明するのは緊張しますし、続行できるかどうかの判断を委ねられます。 U23という23歳以下の若手選手で構成されるチームはいわゆる2軍です。 1軍入りへアピールするため全員必死ですし、将来を嘱望されている選手もいます。 選手がプレーしたいにも関わらず続行不可の✖印を出すこともありました。 処置も素早く行う必要があります。 一旦、怪我の選手がフィールド外へ出るとその間自チームは 一人少ない状況です。 そのためなるべく選手を早くフィールドへ戻す必要がありました。 ただ、一人ではありません。 トレーナーの方も一緒に行動するためとても心強かったです。 そして、怪我から復帰した選手が活躍するととてもうれしく、感慨深いものがありました。 プレッシャーはかかりますがとてもやりがいのある仕事でした。 もしこれをご覧になっている学生の方がおられましたら、 是非ベンチドクターやトレーナーを目指してもらいたいです。 京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智
「〇る〇る〇る グルコサミン♪」「サン〇リー ロ〇モ〇」 等のサプリメント、よくCMで流れているのを耳にします。 薬と勘違いされている方がおられますが、サプリメントであり食品に分類されます。 そもそも医薬品ではないためCMでは小さく「効果・効能を保証するものではありません」と書いています。 あくまで食品であるため服用する、しないは個人の自由です。 しかし、「そもそも効くのか?」という質問をよく受けます。 科学的データとして有効性が認められていないために保険では認められていません。 しかし、全く効かないというデータもありません。あるいは個人差があるということも可能性としてはありうると思います。 そのため公的な見解では「絶対に効くとは言えないし、絶対に効かないとも言えない」 ということです。 以下は私見です コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンは確かに関節軟骨の材料です。 服用に関しては2つの点で疑問があります。 1つ目は消化・吸収です。 単純に考えれば、ヒアルロン酸のような巨大分子は腸管で吸収される時分解されてしまう筈です。 そのため直接関節に行って良くなるとは考えにくいと思います。 2つ目は吸収されたとして再生の点です。 軟骨には硝子軟骨・線維軟骨の2種類があります。 関節のすべりをよくしているのは硝子軟骨であり、それが損傷を受けると軟骨が自身の力で再生します。 ただ、再生する際は線維軟骨という形で再生します。 皮膚でいうと傷を受けたあと、かさぶた、で覆われるような形です。 線維軟骨はすべりがよくないため硝子軟骨と比較すると関節にかかる衝撃を吸収できません。 そのためいくら仮にサプリメントで軟骨の材料が供給されても再生されるのは線維軟骨であるため 関節のすべりがよくなるわけではありません。 ということです。 そもそもサプリメントって効果に比べて値段は安くはないですね。 京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人 山川医院 山川 智
昨日に引き続き外来でよくお聞きすることです。 よく 温湿布=温める 冷湿布=冷やす と思っている方が多いです。 ですが、皮膚温や湿布自体の温度が変わるわけではありません。 冷湿布にはメンソレータム、ハッカの成分が入っており、 温湿布にはトウガラシの成分が入っているためそれぞれ冷たい、温かいと感じます。 例えばハッカキャンディーを食べたあと、冷水を飲むととても冷たく感じますが、 口の中を触ると特にキンキンに冷えているわけではありません。 それが湿布を貼ると皮膚で同じようなことが起こっています。 ですので冷湿布か温湿布かはご自身で貼ると気持ちいいかどうかで決めてもらっていいと思います。 湿布に含まれる薬の成分自体はどちらも炎症をおさえ、疼痛をおさえる働きがあります。 ただ、打撲・捻挫後で腫れている、関節部分が赤みをおびている、などの場合は温湿布は避けるべきです。 トウガラシの成分が炎症を助長するためです。 薬局でも湿布が販売されていますが、慢性的な腰痛・膝痛・肩痛等にはどちらがご自身に合うか試してみてよいと考えます。 京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智
「膝の水を抜くとくせになる?」 よく患者さんからお聞きします。 結論から申し上げますと「くせになりません」 膝の関節はただ、関節部分に軟骨があるだけではなく周囲に半月板、関節包、滑膜、靭帯、脂肪組織など様々な組織が取り巻いています。 その中の滑膜が膝の負担により刺激を受け炎症が起こると関節液が増えて水が溜まる状態になります。 膝の炎症が続いていると注射器で水を抜いてもすぐに溜まってしまいますので、 水を抜いたことがたまりの癖になるわけではありません。 少量の水ではすぐに抜かないといけない、ということはなく自然に吸収されてなくなることもあります。 ただ、大量に溜まると日常生活にも支障が出てきますので注意が必要です。 軟骨のすり減りによる炎症だけではなく、痛風やリウマチ、感染症等でも水がたまる原因となります。 気になる方はぜひご相談ください。 京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智