橈骨遠位端骨折
橈骨遠位端骨折とは手のひらをついて転んだり、自転車・バイク等に乗っていて転倒した際に橈骨という骨が手首付近で折れる骨折です。 特に高齢者の骨折では3本の指に入るほど多い骨折で注意が必要です。 腫れや痛みを放置していると神経が圧迫され指がしびれたり動かせなくなったりすることもあります。 ~診断~ 単純X線検査(レントゲン)により診断がつきます。 なかにはMRI撮影を要するものもあります。 ~治療~ 右のような安定型の骨折ではギプスやシーネによる固定で治癒できる可能性がありますが、左のような関節面にまで骨折線が及ぶ不安定型骨折では関節の動きが悪くなったり、痛みが残ることがあるので手術による治療をおすすめしています。 ギプス除去後、手術後は手首の関節が固くなっているためリハビリテーションを行うことがあります。 特にご高齢の方は「捻挫や打撲だろうからすぐ直るだろう」と放置していて、痛みや腫れが長引くため整形外科を受診したら折れていた、ということもあります。 ケガをしたらすぐに整形外科を受診することをお勧めします。 京都市下京区 西七条の整形外科 医療法人山川医院 山川 智