以前3月に骨粗しょう症に関しておおまかな説明しましたが、今回は治療の流れに関してです。
まず骨粗しょう症は治療を行っているからといって転倒や事故でも骨折しないことを保証するものではない、ということをあらかじめご承知おきください。
骨粗しょう症を気にした方がよい方は以下の方です。
・閉経後の方
・ステロイドの内服や注射を行っている方
・やせている方
・運動不足の方
・実の母に骨折の既往がある方
・検診で一度でも指摘されたことがある方
等です。
まずは以上のような項目に当てはまるか問診させていただき、骨密度測定の検査を行います。
他の疾患でレントゲン検査を行った際に骨粗しょう症疑いを指摘させていただくこともあります。
骨密度検査で骨粗しょう症と診断された場合、採血検査も行います。
これによりお身体の状態やどの薬が最適か判断することができます。
治療の方法としては内服・注射+運動療法です。(内服や注射に関しては後日記載したいと思います)
半年に1回のペースで骨密度検査・採血を行い治療効果の判定を行っていきます。
骨粗しょう症は治療をやめると年齢とともに低下していくため、血圧や高脂血症の内服と同様に治療を継続していく必要があります。
血圧やコレステロール値は血圧測定や採血ですぐに測定できますが、骨密度検査は保険上4か月に1回が限度です。
そのためすぐに治療効果が判定できず、骨粗鬆は無症状で進行するため途中でやめてしまう方が少なくありません。
骨折後に後悔してしまうことがないように治療を継続していきましょう。
京都市下京区 西七条の整形外科
医療法人山川医院
山川 智