昨日に引き続き外来でよくお聞きすることです。
よく 温湿布=温める 冷湿布=冷やす と思っている方が多いです。
ですが、皮膚温や湿布自体の温度が変わるわけではありません。
冷湿布にはメンソレータム、ハッカの成分が入っており、
温湿布にはトウガラシの成分が入っているためそれぞれ冷たい、温かいと感じます。
例えばハッカキャンディーを食べたあと、冷水を飲むととても冷たく感じますが、
口の中を触ると特にキンキンに冷えているわけではありません。
それが湿布を貼ると皮膚で同じようなことが起こっています。
ですので冷湿布か温湿布かはご自身で貼ると気持ちいいかどうかで決めてもらっていいと思います。
湿布に含まれる薬の成分自体はどちらも炎症をおさえ、疼痛をおさえる働きがあります。
ただ、打撲・捻挫後で腫れている、関節部分が赤みをおびている、などの場合は温湿布は避けるべきです。
トウガラシの成分が炎症を助長するためです。
薬局でも湿布が販売されていますが、慢性的な腰痛・膝痛・肩痛等にはどちらがご自身に合うか試してみてよいと考えます。
京都市下京区 西七条の整形外科
医療法人山川医院
山川 智