骨粗しょう症の治療~注射編①~|やまかわ整形外科・リハビリクリニック|京都市下京区の整形外科・リハビリテーション科

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医療コラム

骨粗しょう症の治療~注射編①~|やまかわ整形外科・リハビリクリニック|京都市下京区の整形外科・リハビリテーション科

今回は骨粗しょう症治療の注射編です。

注射は骨密度の低下が著しい方、内服が煩わしい方にお勧めします。

 

薬剤によって注射頻度は様々で、主に毎日(自己注射)・週1回・月1回・半年に1回・年1回(点滴)の5種類があります。

(中には週2回のものもありますが・・・。)

その中で今回は毎日・週1回の製剤のテリパラチド(PTH製剤)について書きます。

 

毎日製剤はフォルテオ、週1回製剤はテリボン、という商品名です。

これは副甲状腺ホルモンの作用を利用した薬で、骨の代謝回転のスピードを早くし、骨の質そのものを向上させます。

いつも家に例えてお話していますが、骨=家であれば建て替え工事を行うようなものです。

 

 

~使用方法~

週1回製剤は週1回来院いただき、皮下注射を行います。2年間継続します。

毎日製剤はご自身またはご家族の方が皮下注射を行います。

最初は看護師がマンツーマンで指導し、練習しますので全く心配はありません。

 

~副作用~

副作用として一番多いのは嘔気です。

週1回製剤で嘔気が出る場合は週2回製剤や毎日製剤に変更し様子をみます。

週2回や毎日の方が副作用出るんじゃないかと思われるでしょうが、その方が1回の薬剤量が少ないため、嘔気が出ないことが多いです。

 

PTH製剤は生涯のうち使用が2年間と決まっています。(現在は)

 

病院やクリニックが変わって、「骨粗しょう症のお薬を始めましょう」と言われた際に、

このお薬を使用したことがある方は必ず申し出てください。

また、今まで悪性腫瘍と診断されたことがある方にはこのお薬は使えませんのでご注意ください。

 

次回は月1回、半年に1回の製剤についてお話します。

 

 

 

京都市下京区 西七条の整形外科

医療法人山川医院

山川 智

 

 

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